浴室乾燥機で乾かした洗濯物が臭い原因と対策法。これでもう洗濯物は臭わない!

すみーく内田

こんにちは。浴室環境アドバイザーの内田です。

浴室乾燥機で乾燥させているのに洗濯物が臭い、という経験はありませんか…?

テレビでは除菌・抗菌効果をうたった洗濯洗剤のCMをよく見ますが、「そんな洗剤を選んでもやっぱり臭い…」という経験がある方必見の、「臭いの原因と対策」を今回はご紹介します。

まずは洗濯物が臭い「原因」から見ていきましょう。

その1:洗濯物に雑菌が繁殖しているから

浴室乾燥機で干した洗濯物が臭いというのは、繊維に残った皮脂成分やタンパク質汚れ(垢)をエサにして雑菌が繁殖してしまった状態です。逆に言うと、エサを徹底的に除去すれば臭いは取れるということです。

蓄積汚れはお湯で落とす

抗菌洗剤を使っても臭いが取れない原因のひとつはやはり「汚れの蓄積」です。

特に一度臭いが付いてしまった物は何回洗濯してもなかなか取れません。

そんな時に効果的なのはズバリ「熱めのお湯」です!

40℃~60℃の熱めのお湯に洗濯物を30分以上浸けてから洗うのが理想的。

ただ、途中でお湯が冷めてしまうと却って雑菌が繁殖してしまうので要注意です。(雑菌が繁殖しやすいのは20℃~40℃) ヨーロッパなどでは80℃くらいのほとんど熱湯で洗濯をすることもあるそうです。

下着やタオルまで、すべての洗濯物にアイロンをかけるという文化も「熱で菌を制する」臭い対策なのかもしれませんね!

お湯に浸ける際のデメリットは素材によっては縮んでしまったり色落ちしやすくなること。

デリケートな材質の物や色落ちが気になる物は、半乾きの状態でタオルなどで布地をカバーしてからアイロンをかけることをおススメします。

アイロンをかけることをおススメ

洗濯槽をきれいにする

せっかく洗濯物の除菌をしても、肝心の洗濯機自体が汚れていたら台無しです。

洗濯槽専用の洗剤で最低でも1ヶ月に1度程度はお手入れをしてください。

ではどんな洗剤がいちばん良いのでしょうか。

最近は無添加にこだわって重曹やクエン酸を使う方も多いと思います。環境にも優しくてとても便利なのですが、実は重曹やクエン酸ではカビや雑菌を落とすことができません…。

洗濯槽特有の汚れをいちばん効果的に除去できるのは、粉末タイプの「酸素系漂白剤」です。

塩素系漂白剤のようなツンとする臭いもなく、定期的に使っていれば洗濯槽だけでなく排水パイプや排水溝の汚れも落ちて臭いも気にならなくなります。”

使い方はとても簡単。

洗濯機に酸素系漂白剤を入れてそのまま放置しておけばびっくりするくらい汚れが浮いてきますので、あとはそれを取り除いて1回洗濯機を回すだけ。

洗濯直前に洗濯機に入れるように

もしこの時点でまだ汚れや臭いが気になる場合にはもう一度同じ作業をしてみてください。

そして、せっかくきれいにした洗濯槽にまた汚れやカビが発生しないようにするためには、洗濯後はフタを閉めず開けた状態で内部をしっかり乾燥させることが大切です。

補足ですが、洗う前の洗濯物を直接洗濯槽の中に長時間入れておくと、洗濯槽内の通気が妨げられてカビ発生の原因になります。

洗濯物は通気性の良いカゴなどに入れておき、洗濯直前に洗濯機に入れるようにしましょう。

もう1点。洗濯の「途中ストップ」も雑菌繁殖の隠れた原因です。

・すすぎまでして、水に浸けたまま時間を置いてから脱水して干す
・夜、脱水後の洗濯物をたたんでおいて、朝に干す

この休み時間に雑菌はどんどん繁殖してしまいます! 洗濯は「洗う」→「干す」までノンストップ!が臭い対策の基本です。

その2:洗濯物が生乾きだから

洗濯物の臭いの原因になる雑菌をなるべく繁殖させないようにするもう1つのコツは「通気」です。

部屋干しの洗濯物が臭いのは、室内では空気の対流が少なく、生乾きの状態が長く続くからです。

浴室乾燥機を使っても、干し方によっては乾燥具合にムラができて生乾きになってしまい、そこに雑菌が繁殖して臭いの原因になることがあります。

ムラ乾きを防ぐためには、厚手のものや大きいものは浴室乾燥機に近くて温風の対流が多い位置に、なるべく他の洗濯物とくっつかないように干します。

また、ハンガーにかけた物は最低でも隣と5㎝程度は離して空気の通り道を作ることが大切です。

空気の通り道を作ることが大切

こちらの記事も参考に浴室乾燥機に合った洗濯物の干し方を試してみてください。

<strong>浴室乾燥機を活用した洗濯物の干し方のコツ。時間と電気代節約のテクニックもご紹介!</strong>

その3:浴室乾燥機のフィルターのカビが生えているから

浴室乾燥機を使った時にイヤな臭いがしたことはありますか?

もしその臭いがいわゆる「エアコン臭」のようなものなら、原因はおそらく「雑菌」や「カビ」です。

フィルター付きの浴室乾燥機の場合、衣類についたホコリや繊維くずなどが乾燥機の温風で舞い、換気の吸気で吸い上げられてフィルターに付着してしまいます。

そこに雑菌が繁殖して臭いの元となり、数週間から数ヶ月経つ頃にはカビの温床になっているかも…。

そのままで浴室乾燥機を使用し続けると浴室内はもちろん、干している洗濯物にカビや雑菌をまき散らしてしまい、それがまた洗濯物の臭いの原因に。

まさに「臭いの悪循環」ですね。

浴室乾燥機を使っているのに洗濯物の臭いが気になるという方は、ぜひ一度、ご自宅の浴室乾燥機が「フィルター付き」かどうかチェックしてみてください。

洗濯物の臭いが気になる

カビの生えない浴室乾燥機もあります!

浴室乾燥機にはフィルターのないタイプがあるのをご存じでしょうか。

「フィルターがないと吸ったホコリはどこに行ってしまうの!?」と思いますよね。

吸い込まれたホコリなどは浴室乾燥機のダクトを通ってそのまま屋外に排出されます。

そのため、浴室乾燥機の内部にホコリがたまったりカビが発生することもなく、メンテナンスフリーで使用できるのです!

ただ、浴室乾燥機が停止している状態が長く続くと、特に梅雨から夏の高温の時期には本体内部の温度と湿度が上がり、雑菌やカビが発生する可能性が出てきてしまいます。

フィルターがない浴室乾燥機の使い方で特に重要なのは「24時間換気」を使用すること。

暖房や乾燥の機能を使わないときでも常に「換気」をして本体内部の通気をしておきましょう。

ずっと換気していると電気代が心配…という方、ご安心ください!

24時間換気の場合、1時間あたりの電気代はなんと約0.5円(※1)。

24時間でも約12円です。

これで雑菌やカビの心配がなくなって浴室内が清潔に保てれば、とてもお得だと思います。

電気代もお得

※1:高須産業製 100Vタイプ・200Vタイプの場合(BF-261RGA/BF-861RGA/BF-271RGA2/BF-871RGA2)

【まとめ】浴室乾燥機で乾かした洗濯物が臭い原因と対策

最後に、臭いの原因と対策をまとめてみました。

おまけ

すみーくの浴室乾燥機はカビ知らず=臭わない!

フィルター交換型ではないのでカビが生えにくくてメンテナンスフリーです☺

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参考 浴室暖房機の選び方YES・NOチャート浴室換気乾燥暖房機のすみーく