浴室換気乾燥暖房機が火事になる原因を徹底解説!

すみーく内田

こんにちは。浴室環境アドバイザーの内田です。

下記は、浴室換気乾燥暖房機を導入するにあたっての「心配ごと」上位3位です。

費用はどのくらいかかるのか?!

② 本当に暖かいのか?!

火事にならないか?!

今回は③の火事について、実際に起こった発火事故やその原因をお伝えしていきます。

浴室換気乾燥暖房機が原因で起きた発火事故

浴室換気乾燥暖房機が原因で起きた発火事故について、過去にもリコールは起きておりますが、比較的最近の事故としては平成30年2月28日に消費者庁が下記のような発表をしています。

リンナイ株式会社が製造した温水式浴室換気乾燥暖房機の新規リコールについて

(管理番号:A201300744、A201600160、A201700345)

①事故事象について リンナイ株式会社(法人番号:2180001021323)が製造した温水式浴室換気乾燥 暖房機及び周辺を焼損する火災が発生しました。

同社の調査の結果、機器設計上の配慮不足により、温風等を浴室内に循環させる ファンのモーター(以下、「循環ファンモーター」といいます。)を換気通路内に配置 したことで、循環ファンモーターの内部に水等が浸入し、循環ファンモーター内部の 制御基板部分で短絡が起き、発火し機器の焼損に至るおそれがあることが判明しまし た。

・管理番号A201300744に関する調査の結果は、送風モーター(循環ファンモーター) 内部基板に焼損が認められることから、送風モーターから出火した可能性が考えられ ますが、電源線のはんだ付け部等が消失して確認できないことから、製品起因か否か を含め事故原因の特定には至りませんでした。

・管理番号A201600160については、送風 モーターの内部基板のビーズコアはんだ付け部に異常があったため、はんだクラック によるスパーク、異常発熱が生じ、出火に至ったものと推定されています。

・管理番号A201700345については、現在、原因を調査中です。 対象製品について、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告を 受けた重大製品事故は3件です。 なお、いずれの事故も人的被害には至っておりません。

②再発防止策について 同社は、当該製品を含む対象製品(下記③)について、事故の再発防止を図るため、 本日(2月28日)、同社及びブランド事業者のウェブサイトへの情報掲載を行うと ともに、翌3月1日に新聞社告を行い、対象製品について無償点検及び部品交換を 実施します。

※出典:消費者庁ニュースリリース(経済産業省と同時公表)

上記は、ガス式の浴室換気乾燥暖房機の事故報告となりますが、電気式のケースでも事故が起きたケースがあります。

下記は平成27年6月3日に同じく消費者庁が発表した記事となります。

マックス株式会社が製造した電気式浴室換気乾燥暖房機について

①事故事象について マックス株式会社が製造し、トステム株式会社(現 株式会社LIXIL)が販売した 電気式浴室換気乾燥暖房機について、当該製品を焼損する火災が発生しました。

対象製品について、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告を受 けた重大製品事故は、3件です(管理番号:A201200782、A201400592及びA201400829)。

当該事故の原因は、現在、調査中ですが、温度ヒーターの安全装置である温度ヒュ ーズの封止樹脂剤が高湿環境下での長期使用で劣化し、温度ヒューズ内に湿気が入る ことにより、温度ヒューズ内部の遮断部品が水に溶解して接点が不完全接触となり発 熱し、近接の樹脂部品が発火、延焼に至ったものと考えられます。

なお、2013年(平成25年)1月6日に発生した重大製品事故(管理番号: A201200782)については、何らかの原因により温度ヒューズに異常発熱が生じて周辺 の樹脂を溶融させるとともに、ほこり等に着火し、発火に至ったものとして調査を終 了し、その結果を公表済みです。

②再発防止策について マックス株式会社及び株式会社LIXILは、事故の再発防止を図るため、本日(6月 3日)、ウェブサイトへの情報掲載を行うとともに翌4日に新聞社告を行い、当該製 品を含む対象製品について無償部品交換を実施します。

※出典:消費者庁ニュースリリース(経済産業省と同時公表)

では実際に何台くらいの浴室換気乾燥暖房機がリコールの対象となったのかをまとめてみます。

過去に発生した浴室換気乾燥暖房機の発火事案でのリコール

過去に発生した浴室換気乾燥暖房機の発火事案でのリコール

なぜ浴室換気乾燥暖房機が発火の可能性があるのか

浴室乾燥暖房機には「電気式」と「ガス式」があり、それぞれで発火の原因が違うようです。

「電気式」浴室暖房乾燥機の場合の発火原因

① 温度ヒーターの安全装置である温度ヒューズの封止樹脂材が高湿環境下での長期使用で劣化し、温度ヒューズ内に湿気が入ることにより、内部の遮断部品が水に溶解して接点が不完全接触となり発熱し、近接の樹脂部品が発火、延焼した。(※出典:消費者庁ニュースリリースより 抜粋)

 

② 製品からの電源線が「より線形式」のもので、これが単線形式の屋内電線に手でねじって接続(手より接続)されていたことや、工具による電線同士の圧着が不十分であったことが原因で発火した。(※出典:経済産業省ニュースリリース第一報より 抜粋)

◆ 原因その① ヒューズ部分の劣化が原因での発火です。

ヒューズとは :《「フューズ」とも言う》電気回路に過大な電流が流れたとき、溶けて回路を遮断する配線材料。鉛・錫 (すず) ・銅などの合金で作られる。(※出典:デジタル大辞泉(小学館))

◆ 原因その② 配線の接続時の人的問題となります。

「ガス式」浴室暖房乾燥機の場合の発火原因

機器設計上の配慮不足により、温風等を浴室内に循環させるファンのモーター(以下、循環ファンモーター)を換気通路内に配置したことで、循環ファンモーター内部に水等が浸入し、制御基板部分で短絡が起き、発火した。(※出典:消費者庁ニュースリリースより 抜粋)

 

② 循環ファンモーターの内部基板のビーズコアはんだ付け部に異常があり、はんだクラックによるスパーク、異常発熱が生じ、出火に至ったものと推定。(※出典:消費者庁ニュースリリースより 抜粋)

◆ 原因その① 設計上のミス

◆ 原因その② 推定となっていますのではっきりはしていませんが、やはり製品の設計自体に問題があった可能性があります。

ここまでお読みいただくと浴室乾燥暖房機は「危険」というイメージを持たれると思いますが、そうではありません。

次は過去にリコールが1度も起きていない浴室換気乾燥暖房機の専門メーカーをご紹介していきます。

発火事故の報告のない安全な “ 電気式 ” 浴室換気乾燥暖房機

浴室という特殊な環境の中で使う暖房機のため、湿気や結露などの防湿に配慮した部品や設計はもちろん、精密な金型作成丁寧な組立てがされていることは、安全性において非常に重要になります。

そのメーカーは「高須産業株式会社」です。昭和42年に創業、換気扇および浴室換気乾燥暖房機の専門メーカーとしては日本唯一となり、過去に一度も発火事故やリコールがない優良メーカーです。

※高須産業についてはこちらの映像↓も是非ご覧ください。

  

Made in JAPAN!

日本国内の自社工場内で、金型から組み立てまですべての作業を行っておりますので、でき上った製品は完全な「日本製」です。

 

入浴中に作動させても寒くない浴室暖房機

また、高須産業では、浴室暖房の専門メーカーならではの技術で、遠赤外線ヒーターを搭載した体感温度が非常に高く、高性能な浴室暖房機の開発を先駆けています。

温風式の浴室暖房機の場合、入浴中にその温風が体に当たると「気化熱」が発生して体感温度が下がるという現象が起こるため、「入浴前に暖める」「入浴中は消す」という使い方になってしまいますが、遠赤外線を導入したことでその問題がなくなり、入浴中に作動させられるだけでなく、タイル貼りなどの比較的寒い浴室でも十分暖かくお使いいただけるようになりました。他メーカーでは製造していないオンリーワンの商品となります。(※一部OEM商品を除く)

◆ グラファイトヒーター搭載 浴室換気乾燥暖房機の商品ページはコチラ

すみーくでは「高須産業製」浴室換気乾燥暖房機のみ扱っています

すみーくで扱っている浴室暖房機はすべて高須産業製です。

安全性や耐久性に信頼があり、お客様に自信を持っておすすめできることがいちばんの理由ですが、実は他にも重要なことがあります。

専門店ならではの豊富な機種展開

浴室暖房乾燥機は「ユニットバスの天井用」が最も一般的です。しかし、ユニットバスでも壁に換気扇が付いているお宅もあります。

さらに、天井に換気扇は付いていても、ユニットの場合は天井がドーム型になっていたり、段差があったりで、元の換気扇の場所にサイズの大きい暖房機を設置することが物理的にできない場合もあります。

また本来、より寒さが厳しく感じるのはタイル貼りなどの「在来工法の浴室」です。在来の浴室場合はほとんどが「壁換気扇」もしくは「壁通気口」ですので、やはり「壁型」の浴室暖房乾燥機、さらに、在来浴室もしっかり暖められる遠赤外線ヒーター搭載の浴室暖房機が必須だと思います。

下記の表では、取付けスペースが不足していたり、近くに照明器具などの障害物がある場合でも対応できる機種がそろっていることをお分かりいただけると思います。

他社で断られた」という方もぜひ一度、すみーくにお問合せください!

他社で断られた

浴室暖房機専門の取付け業者が設置を行います

過去に起こった発火事故の原因に「人的問題」ということがありました。機械本体に問題がなくても不適切な設置方法重大な事故が起こる可能性があるということです。

そのため、すみーくでは機械本体のみの販売は一切行っておりません

すみーくにご依頼いただいた浴室暖房乾燥機の取付けは、設置工事の元請け会社である㈱昭和電気産業で研修および正式に認定を受けた全国の業者が行います。

また、設置件数が多い専門店だからこそできるサービスのひとつとして、設置に際して必ず発生する工事は基本的に標準工事の範囲としています。(※例:天井開口工事・天井補強工事等)

【天井用 標準工事内容】

天井用 標準工事内容

【壁用 標準工事内容】

壁用 標準工事内容

その他、乾燥機能を使う際に必要になるランドリーパイプ」のプレゼントや(※一部乾燥機能のない機種にはついておりません)5年の長期保証もお客様のご負担なしでお付けしています。これは、安全性・耐久性に自信があるからできるサービスとも言えますが、導入にあたってのご不安解消という面で、みなさまにご好評をいただいています。

まとめ

浴室の中で使う電気製品だからこそ、専門メーカーである「高須産業」が製造しているMade in JAPANの製品をお選びいただき、併せてぜひ熟練の業者に施工をお任せください!

最後までお読みいただきありがとうございました。